桜が咲く、雨の日。
昨日は、とても天気が良くて暖かかった。風も心地よく、桜の花も草も何だかこの気候に嬉しそうに風で揺れている。そんな光景を見に来ている人々を多く見かけた。普段、このところ出かけることのなかっただけに、これらの桜はひと塩に美しく見えたと思う。
そんな綺麗な桜を横目に、美味しいオシャレなパン屋さんへ出かけてアップルパイを買って、自宅から見える桜を眺めながら温かいコーヒーと頂いた。こんな時が、休日の至福の時。
昨夜は、YouTubeのルームツアーを見て、「狭そう」とか「生活感ないなあ」と思ったりとか、その人なりの収納を参考にしたり、おうち時間が長かったので家でのその人のこだわりなんてなのを見ていた。Netflixで韓国ドラマの『スタートアップ夢の扉』ハキハキしない女性と同じく大人しい男性の若くして起業して行こうとする姿に熱くなって観てたり、見逃し配信で『140字の恋』というドラマがある事を知って、自分もツイッターに140字の小説を投稿しようと思った。そんな感じで夜更かしをしてしまったが、日曜日は、8時半には目が覚めて、洗濯や食器を洗った。
外は、雨が降りだした。あの美しい桜は、雨でありながらも、なんとか花を持ち越そうとしているかのように雨でも美しさは失っていない。 けれど時間の問題かもしれないが、桜の咲く地面に雨によって出来た花びら絨毯が雨で人に踏まれず綺麗な感じで残っていて良い。
そして、この状況と雨で花見は出来ないが、見ためも綺麗く上品な桜の和菓子を頂いたので、食べる。こんな時、日本人でよかったなと、思う。
『青天を衝け』のドラマは大河ドラマにしては、分かりやすく、吉沢亮さんの歯切れのいいセリフぶりと話しの展開が面白い。このドラマは自分にとっての日曜日最後のメインで、ドラマの45分経ってしまうと、月曜の事が脳裏に浮んで休日が終わってしまう感がハンパない。
猫は、雨なので狩ができないため、本能的に寝がちだ。だからだろうか、静寂の中にやけに雨音がきこえる。その度に桜はもう散ってしまったのだろうかと思ってしまう。
休日が終わるように、桜の花が散っていく寂しさがある。
お腹すいてるの?
仕事から帰ると、「ニャー、ニャー」と廊下のガラス扉越しに出迎えてくれます。
買い物をした荷物を私は持ってテーブルの方へ向かいます。その時も猫は、私の足もとや壁に沿ったりしながら私に付いてきます。
私は、仕事で疲れたので椅子に深く座ってテレビをつけると、猫は私の近くにちょこんと座って、私に「ねえ、ねえ」と前足でトントンとします。
猫は、餌の方をチラリと見て、また私にトントンとします。
「そうか、お腹すいたね」と言って餌を入れてあげました。猫は直ぐ食べて。食べ終わると寝に行きました。
私は、夕食を作りはじめました。ワイヤレスイヤホンでラジオを聴きながら。
すると、背後から両前足を私の太ももに寄り掛かり猫は私に体重を掛けます。猫の爪が伸びていると薔薇の棘たちが刺さったように痛いです。ワイヤレスイヤホンがぽたりキッチンの流しに落ちて水に浸かってラジオの声が遠くなっていく。
「痛い〜」と、思わず言葉を発すると、猫は逃げて隠れます。
ここかな?と、ソファの後ろを覗きこむと猫はジャンプしてきます。
そう、そんな隠れんぼの遊びを猫がするとは、私は飼い始めたときは知りませんでした。足に寄り掛かっては餌が欲しいのだと餌を猫のお皿に入れていました。猫も人間が度々入れた餌を多少なりとも食べてみたりする。
そんな私と猫です。よろしくです。