お腹すいてるの?
仕事から帰ると、「ニャー、ニャー」と廊下のガラス扉越しに出迎えてくれます。
買い物をした荷物を私は持ってテーブルの方へ向かいます。その時も猫は、私の足もとや壁に沿ったりしながら私に付いてきます。
私は、仕事で疲れたので椅子に深く座ってテレビをつけると、猫は私の近くにちょこんと座って、私に「ねえ、ねえ」と前足でトントンとします。
猫は、餌の方をチラリと見て、また私にトントンとします。
「そうか、お腹すいたね」と言って餌を入れてあげました。猫は直ぐ食べて。食べ終わると寝に行きました。
私は、夕食を作りはじめました。ワイヤレスイヤホンでラジオを聴きながら。
すると、背後から両前足を私の太ももに寄り掛かり猫は私に体重を掛けます。猫の爪が伸びていると薔薇の棘たちが刺さったように痛いです。ワイヤレスイヤホンがぽたりキッチンの流しに落ちて水に浸かってラジオの声が遠くなっていく。
「痛い〜」と、思わず言葉を発すると、猫は逃げて隠れます。
ここかな?と、ソファの後ろを覗きこむと猫はジャンプしてきます。
そう、そんな隠れんぼの遊びを猫がするとは、私は飼い始めたときは知りませんでした。足に寄り掛かっては餌が欲しいのだと餌を猫のお皿に入れていました。猫も人間が度々入れた餌を多少なりとも食べてみたりする。
そんな私と猫です。よろしくです。